技術力を原点に、新たなステージへ飛躍
社名変更し全国企業へ 加速する多角化戦略
昨年10月1日、長く親しまれた「九電工」から「クラフティア」へ社名変更した。
業態の多様化を背景に、「新たなステージに向かう決意の表れでもあった」。
親会社である九州電力関連の工事は現在、全体の1割程度。一方で、一般企業の工場やビルなどの電気工事が約5割、空調・衛生工事も3割5分を占める。
事業エリアは九州以外が3割超。首都圏を中心に拡大し、全国企業としての認知度も高まっている。
佐賀支店長の羽賀靖氏は、事業の広がりが社外にも浸透してきたのを実感しつつ、「自然災害時の復旧工事など、電気のインフラを守る技術力という強みは変わらない」と同社の原点を強調する。
再生可能エネルギーに注力し、特に太陽光発電は全国で102カ所、佐賀県内で13カ所を稼働させる。
太陽光発電で余った電力を貯蔵する蓄電池・蓄電所の工事も増えている。
また、好不況の波をなだらかにするため、投資を通じて収益を得る「ストックビジネス」を強化。
ベンチャーキャピタルファンドや不動産投資に加え、宇宙ビジネスやオリーブ園など多種多様な事業に積極的に挑む。
新社名は、「技術・技能」の意味を持つ英語の「クラフト」などを元に考案。
技術を更に進化させ、事業の拡大を目指す想いを込めた。
昨年4月に公表した中期経営計画(2025~29年度)では、「循環型社会実現への貢献」を基本姿勢とし、CO₂排出量の50%削減などの具体的な目標を掲げた。
また、連結従業員数1万人、2千人、男性育児休暇取得率100%といった数値目標も示している。
人材育成の拠点「クラフティアアカデミー(基山町)」は、その象徴的な施設だ。
佐賀支店管内では、半導体関連や流通倉庫などの工場での電気・空調管工事に注力してきた。
羽賀支店長は、「これまでと同様に地域に根差した工事を積み重ね、『収益を地域に還元するサイクルを構築したい』」と抱負を述べる。
創業100年となる2044年に向けて、成長を加速させていく。
株式会社クラフティア
佐賀市神野東二丁目6-26
FAX:(0952)31-8609